令和8年度 CANスカラシップ活動報告【前期】
学びを地域へ。学生主体の活動で広がる実践と交流
本校では、学生が日頃の学びを学外で実践する「N-Cap活動」に取り組んでいます。
地域のイベントへの参加・協力をはじめ、企業や団体との連携、学科を超えたコラボレーションなど、学生が自ら企画・準備・運営に携わり、専門的な知識や技術を生かして活動しています。
令和8年度前期も、小学生向けのお仕事体験イベントや地域の福祉活動への協力、眼鏡リサイクル、フードドライブなど、さまざまな取り組みを実施しました。
活動を通して、学生たちは地域や社会の課題に目を向け、さまざまな人と協力しながら行動する経験を重ねています。
1.学生主体の企画・地域連携・学科横断活動

■ ま・あ・る「お仕事体験フェスタ」
活動日:令和8年6月7日(日)
会場:静岡市こどもクリエイティブタウン「ま・あ・る」
連携:静岡県職業教育振興会
静岡市清水区にある「ま・あ・る」で開催された「お仕事体験フェスタ」に参加し、小学生を対象とした体験講座を実施しました。
ITゲーム&ロボットシステム学科の学生は、小学3~6年生を対象に「システムエンジニア・プログラマーのお仕事」をテーマとした体験イベントを企画・運営しました。
パソコンやマイコン、サーボモーター、センサーなどを組み合わせたミニロボットを動かす体験を通して、身近な困りごとを解決する「ソリューション」について、楽しみながら学べる機会を提供しました。
総合福祉学科の学生は、小学1~6年生を対象に「福祉のお仕事~頭と体を使って福祉について知ろう!~」を実施しました。
白杖や車いすの体験、福祉クイズなどを通して、福祉への理解を深め、障害のある方の立場や気持ちについて考えてもらいました。
企画から準備、当日の運営まで学生が主体となって取り組み、専門的な学びを子どもたちに分かりやすく伝える実践の場となりました。
参加した子どもたちからは、
- 「ぷろぐらみんぐっておもしろい!」
- 「ほんかく的にプログラミングをして、ものを動かすのは、初めてだったので、楽しかったです。」
- 「福祉についてもっと知ることができて、しょうがいのある人を見つけたら、助けてみたいと思った。」
- 「白じょうが思ったより大変でした。」
- 「わかりやすかった」
といった感想が寄せられました。
▼イベントの様子はこちら
ま・あ・る公式ホームページ「おしごと体験フェスタ2日目」
■ バリアフリーてけてけ隊 秋の感謝祭に向けた取り組み

活動日:令和8年5月~10月18日(日)
主催・連携:島田市障害者連絡会
参加学科:総合福祉学科・ITゲーム&ロボットシステム学科・音響&映像メディアクリエイト学科
「心のバリアフリーを広げよう~笑顔でひらこう心の扉~」をテーマに開催された「バリアフリーてけてけ隊 秋の感謝祭」に向け、3学科が連携して準備を進めました。
総合福祉学科の学生は、イベントの広報活動や体験ブースの企画・運営、着物ファッションショーのサポートなどを担当しました。事前の打ち合わせでは、着物のフィッティングや出演者一人ひとりに合わせたアセスメントを行い、関係者との情報共有を重ねました。
ITゲーム&ロボットシステム学科の学生はイベントのポスター制作を、音響&映像メディアクリエイト学科の学生はステージ音響を担当。それぞれの専門性を生かし、学科を超えて協力しながらイベントを支えました。
この活動は、学生が日頃の学びを地域で実践するとともに、障害の有無に関わらず誰もが参加できる社会について考える機会となりました。
2.学科横断による活動
■ ペットボトルキャップ回収活動を通した学科間交流
活動日:令和8年6月2日
参加学科:ITゲーム&ロボットシステム学科・総合福祉学科
ITゲーム&ロボットシステム学科の学生が、ゲーム制作の題材としてペットボトルキャップ回収活動を取り上げたことをきっかけに、総合福祉学科の学生に活動内容のインタビューを行いました。
さらに、両学科による交換授業の実施に向けた打ち合わせも行い、それぞれの専門分野や取り組みについて情報を共有しました。
異なる分野を学ぶ学生同士が互いの活動を知り、新たな視点を得るとともに、学びをつなげる機会となりました。
3.専門性を生かした地域貢献活動

■ 眼鏡リサイクル活動
活動日:令和8年4月~6月
連携:ライオンズクラブ・地域眼科
使用済みの眼鏡を回収し、眼鏡を必要とする海外の方々へ届ける「眼鏡リサイクル活動」に取り組みました。
校内に回収ボックスを設置したほか、地域の眼科にも協力を呼びかけ、眼鏡を回収しました。集まった眼鏡は、海谷眼科(浜松市)を通してライオンズクラブへ寄付しました。
今回は17本の眼鏡を寄付することができました。
視能訓練士を目指す学生にとって、「見えること」が学習や仕事、日常生活を支える大切な力であることを改めて考える機会となりました。
専門職を目指す学生が、自分たちの学びと社会とのつながりを意識し、地域や世界に貢献する意義を学ぶ活動となりました。
■ フードドライブ

活動日:令和8年6月15日
連携:静岡県ボランティア協会
校内で実施したフードドライブで集まったレトルト食品や缶詰などの食料品を、静岡県ボランティア協会へ寄付しました。今回の寄付は、能登半島の被災地支援に役立てられます。
また、介護福祉学科の1年生が協会を訪問し、食料品の寄付だけでなく、ボランティア活動についてお話を伺いました。
地域で行われている支援活動について知り、社会福祉に関わる学生として、身近なところから社会貢献に取り組む大切さを学びました。
4.継続的な活動・その他の取り組み
前期は、上記の活動に加え、学生たちがさまざまな地域貢献活動や学内活動に取り組みました。
■ オープンキャンパスのアシスタント

学生がオープンキャンパスの受付・誘導や体験授業の補助などを担当し、来校者を迎えました。
自分たちの学校生活や学科での学びを伝えるとともに、高校生や保護者との交流を通して、伝える力や相手に寄り添う姿勢を育んでいます。
■ 地域との交流・ボランティア活動
総合福祉学科では、エコキャップの回収・洗浄や回収箱の設置、地域イベントへの参加、子どもたちとの交流活動などを実施しました。
子ども心理学科では、託児所や児童クラブなどでの活動、視能訓練士学科では地域の眼科との連携、介護福祉学科では地域行事やボランティア活動への参加など、各学科の特色を生かした取り組みが行われました。
これらの活動は、単にイベントやボランティアに参加するだけでなく、事前の打ち合わせや企画、広報、準備、当日の運営、振り返りまで、学生自身が主体的に関わっている点が特徴です。
5.今後の活動について
後期も、学生の専門性や主体性を生かした活動を予定しています。
- 地域イベントへの参加: 大道芸ワールドカップや地域の秋祭りなどへの参加を通して、地域とのつながりを広げます。
- 学科横断のコラボレーション: ITゲーム&ロボットシステム学科と総合福祉学科など、異なる分野の専門性を組み合わせた活動を進めます。
- 子どもや地域との交流: 子どもと音響・映像、介護福祉と音響・映像など、複数学科の特色を生かした地域交流を継続します。
- 専門性を生かした活動: 介護技術コンテストの学生審査員や運営ボランティア、小学生向けのお仕事体験イベントなど、学んだ知識や技術を実践できる機会を広げます。
学生が主体となって企画・運営に取り組む経験を重ねながら、地域や社会とのつながりをさらに深めていきます。
6.N-Cap活動を通した学生の成長
令和8年度前期のN-Cap活動では、学生が自ら地域や社会に関わり、学校で学んだ知識や技術を実際の場面で活用する機会が広がりました。
活動の企画や打ち合わせ、広報物の制作、当日の運営など、学生自身が役割を担う場面も多く、主体的に考え、周囲と協力しながら取り組む経験につながっています。
また、学科横断の活動では、それぞれの専門性を持つ学生が知識や技術を持ち寄ることで、単一の学科だけでは生まれにくい取り組みへと発展しています。
地域の方々や子どもたち、医療・福祉関係者などと直接関わる経験は、学生が自分の目指す専門職の役割や、社会に貢献することの意義を考える貴重な機会です。
本校では今後も、学生の主体的な活動を支援し、専門的な知識・技術だけでなく、人と協力する力や社会に貢献する姿勢を育む学びを大切にしていきます。